株式会社アイケンジャパン
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2016年01月12日 中島 厚己
新築木造アパートと新築RCのそれぞれ、メリットとデメリットを教えてください。
と、質問されましたので、お話させて頂きます。
「お金さえ有れば、新築RCが良いに決まってる」と思われがちですが
不動産投資の観点から見れば、それが意外とそうでもありません。
具体的に見ていきましょう。
まず、新築RCのメリット
1、何と言っても完成した時のオーナーとしての誇りを感じれる
2、躯体がしっかりしてるので、災害に強い
3、耐用年数が長い
4、防音性が高い
5、狭い土地でも、容積次第で上に伸ばせ、戸数を確保できる。
6、火災保険料が安い
次に新築RCのデメリット
1、建築コストが高いので、借入期間を長くしなければ採算が合わない(40年~47年)
2、エレベーター等のメンテナンス費用がかかる
3、1棟当たりの借り入れが多いので小回りが利きにくい
4、1部屋で事件が起きれば、全室に影響する
5、躯体の耐久性の長さに比較して、設備の耐久性と入居者ニーズが短い
6、20年~30年を過ぎる頃から、5の内容に悩まされるようになる
7、RCだからと言う事で初期の家賃設定を高くしないと利回りが悪い
8、償却年数が長い
新築RCは、確かに耐用年数が50年60年と長いのですが、
それに比べて各お部屋の設備の耐用年数が20~30年と短いため、
加えて、借りる人の部屋に対するニーズも、2~30年も経てば
時代遅れとなり敬遠されるようになる事によって、空室が増えます。
解決策として、大規模なリノベーションを行うか、
又は、そんな事をして、今までの収益を吐き出してしまう位なら、
いっそのこと売ってしまった方が悩まずに済むし、
キャピタルも見込めるという方が多いようです。
次に新築アパートのメリット
1、RCに比べ間取りの自由度が高い
2、建築コストが安いので借入金額も少額
3、2の為融資も通りやすい
4、2の為何棟もリスク分散投資が可能
5、2の為出口戦略も安心
6、解体費用が安いので建て替えも容易にできる
次にデメリット
1、RCに比べ災害に弱い
2、防音性が低い
3、2階建の場合、戸数の半分が1階となる。
4、RCと比べて、火災保険料が高い
等といったところでしょうか。
如何でしょうか?
私が思う事は、償却年数と、設備の耐用年数、入居者ニーズ、
融資借入期間がほぼ同じくらいなので、
次の手の打ちやすさが、アパートには有るように思います。
又、アパートであろうと、RCであろうと
耐用年数は、思った以上に長いのですが
入居者のニーズが長くて2~30年だと言う事が一番の問題で
RCの場合返済がまだまだ残っているところが、厳しい部分です。
又、入居者のニーズも物件によって、もしくは販売する会社によっては
下手すれば4~5年というものもありますので悪しからず。
以上の様な事を検討してか、最近の弊社オーナー様で相続税対策として
今迄はRCのみ検討していた方が、アパートを何棟も建て
リスク分散を図られる方が増えています。
最後に、一つだけ言わせて頂くと、弊社では、木造の一番のデメリットである
防音性能の低さを、解消した商品を開発しましたので、その分有利です。
アパートであろうとRCであろうと物件次第で全然違いますから、
その見極めが肝心ということでしょう。
ではこの辺で。