株式会社アイケンジャパン
中島厚己と
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2016年02月13日 中島 厚己
「利回り程、あてにならないものは無い」と、お客様との談笑の中で言われました。
{どういう事ですか}とお尋ねすると、
「新築プレミアムの家賃設定は、ある程度覚悟していたのですが、
想像以上の家賃下落で、完全にあてが外れました」と言うもの。
「よく聞く話」と、お答えしたのですが、あまりにも下落がひどかったので、
改めて書きたいと思います。
お客様が新築アパートを購入する場合、利回りは重要な判断材料です。
利回りが高い程、収益性が高いと言う事になる訳ですから。
その重要な利回りを、操作されているとしたら、事は深刻です。
「利回りさえ高ければ、直ぐに売れる」と、売る側が操作しようと思えば
幾らでもできるのが利回り。
「今時○%の利回りは悪くないですよ」と担当から言われれば
「確かに、これは買わなきゃ損だ」となるのはしょうが有りません。
本当にその通りなら、上記の様なお話を、お客様から聞かされることも無い訳ですし
私も、「よく聞く話」とお答えする事も有りません。
ですが、実際にはかなりの頻度で耳にします。
そもそも利回りとは何か?
一般的には表面利回りの事を指しているのでしょうが、
その表面利回りとは、( 年間の家賃収入を販売価格で割ったもの )となります。
当然、パーセンテージの高いほうが、収益性も高くなります。
ここで問題なのが、家賃設定。
到底無理であろう、高い家賃設定で事業計画を作り、販売します。
お客様は、「ちゃんとした会社だし、まさか後で想定外のような事は起きないでしょう」
と、信頼して購入されます。
が、2年程経つと愕然とする事態が、待ち受けているわけです。
同じ商品を同じエリア内に、何年にも渡り販売している訳ですから
過去のアパートの家賃がどのような状況をたどったのか、
調べるまでもなく分かっているはず。
にも拘らず、同じ状況が後を絶たないとは、どういうことかとなるのです。
又、最近では家賃設定を上げるのは限界があるので、利回りを良く見せるために
販売価格を抑え、代わりに諸経費等が1000万位と、高いケースがあります。
手を変え、品を変えといった感じでしょうか。
いずれにしましても、お客様ご自身の本物を見極める目を養って頂くこと。
これに尽きるといっても過言ではありません。
後で、まさか自分が・・・とならないためにも。
ではこの辺で。