株式会社アイケンジャパン
中島厚己と
堅実な仲間たち
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2016年03月01日 中島 厚己
「 5年経ったら売却してキャピタルを得てください。と営業されました。 」
と言う話をお客様からお伺いし、私は{ 危険すぎる }と感じました。
譲渡所得税の税率が下がるから、5年後なのでしょうが
家賃下落も無く、空室も無ければ問題ありません。
しかし現実には、その逆。
5年で20~25%の家賃下落するアパートが、後を絶ちません。
そもそも、売却ありきの営業スタイルは如何なものでしょうか?
「永く所有しても、良い事ありません」と言っているように聞こえます。
そのようなアパートを購入し、5年経ったらどうなるか、
実際にシミュレーションしてみましょう。
新築アパート 1Kロフト付 8所帯 販売価格 7700万円 諸経費別
利回り7% 家賃設定55000円 駐車場1台 10000円とします。
諸経費以外は、30年 フルローンで購入、金利2.5%としましょう。
新築当初は年間70万程の、実質手残りを得る事が出来ます。
ですが2年めから家賃下落が始まりました。
4年目でトントンになってきましたので
5年後、言われたように売却を考えます。
仮に少なめに見積もって、下落率が15%と仮定致しましょう。
平均家賃は、46750円です。
中古市場も、最近は利回りが、新築と変わらなくなっていますので
同じ7%で売却すると6557万円での売却となります。
その時のローン残債はなんと6781万円。224万円の赤字です。
キャピタルどころではありません。
これに不動産業者へ支払う仲介料まで考えると206万円赤字が増えます。
合計430万円の赤字です。如何でしょうか。
赤字では売れないし、だからと言って、所有し続けても毎月が赤字では話にならない。
もし、空室でも出ようものなら・・・・。
毎日が不安で仕方ありません。
「利回り6%で売るんだよ、何言ってるの?」という意見もあるでしょう。
仮に運よく売れて、良かったとしても、
それを買われた方は、輪をかけて地獄行きとなります。
この、誰かが最後にババを引く的なビジネスに、抵抗を感じてなりません。
初心者の方は経験値が低いので、コンサルティング会社や不動産業者等から
紹介され勧められれば、疑う事無く買ってしまうのでしょう。
弊社は、「売らずに長期保有しましょう。」と訴えています。
安定収入を得、安心をもたらし、将来設計を確実に描ける。
堅実なアパート経営とは、そう言う事だと思います。
ではこの辺で。