株式会社アイケンジャパン
中島厚己と
堅実な仲間たち
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2016年05月09日 中島 厚己
補修費の話へ行く前に、前回の入居者募集に付いて、少し付け加えます。
管理会社によって違いが有るとすれば、賃貸ショップとのネットワークの大小。
ネットワークが強くて広い程、斡旋頻度が上がり入居率アップへ繋がります。
その為、企業によっては、少しでも入居率を上げようと、
自社にて賃貸ショップを経営されている所も有ります。
只、実際に20代の頃、10年間賃貸営業していた私の経験からお話させて頂くと、
自前で賃貸ショップを展開しても、斡旋契約数は限られますし、
ショップの売り上げアップの為に、紹介しやすい自社の新築物件を優先的に斡旋し、
古い物件情報は、他社の賃貸ショップへ開示する等の、
情報の差別化を図るようになりがち。
なので、弊社では賃貸ショップは敢て出しません。
上記の様にすると、他社の賃貸ショップの営業担当者はどう思うか?
「古い情報ばかり開示しやがって・・・もう紹介してあげない」と
ネットワーク構築どころか完全に逆効果、間口が狭くなるばかり。
その内決まって、一人のお客様を巡って、お客様争奪戦等のトラブルが発生したり
ひどい場合は、他社からの古い物件を斡旋してくれたお客様へ電話し
「実はここだけの話、同じエリアに新築が有るので、一端キャンセルしませんか?」
と、やってはいけない事と分かっていても、ショップの売り上げの為・・・。
「その様な社員は当然解雇にし、又、情報も全てオープンにすれば
何も問題ないでしょ?」
と言う声が聞こえてきそうです。
確かにその通り。赤字でよければ・・・。
稀に、対オーナー様対策に、ショップを経営している企業もあるようです。
{ 賃貸ショップまで作って頑張っているのだから、決まりが悪くても
努力だけは認めてください }と。
そうでなければ、どうしても大手賃貸ショップへ、お客様を取られる以上、
他社には無い情報をネット上にアップし、検索で集客を図る以外に、
生き残る道は有りません。
この様に、マイナス面が多すぎて、ネットワークの構築とは程遠い結果が
待ち受けている管理部としては、次第にどうなっていくかと申しますと、
一部の仲の良い、他社賃貸ショップと深い関係になります。
狭い分、深くなろうとするのです。
例えば、新築物件の一部を、専任募集させ満室保証を付けさせます。
同時に古い物件の斡旋も、専任の条件とする事も有ります。
そうすれば、決まっていなくても保証料が入ります。
こうなってくると、いよいよどうなるか?
益々、その他大勢の賃貸ショップと疎遠になり、将来退去が出たとしても
物件すら把握していない担当者は、紹介しにくくなる一方。
入居率を上げる為にショップを展開しているはずが、
結果は全く逆効果、下がる一方。これが現実なのです。
従って、敢て賃貸ショップを出していない、弊社が取る戦略として、
管理部は、沢山の賃貸ショップとのネットワーク構築に重点を置きます。
定期的に訪問し、たまには食事会を開いたりする事で、強くて広い
ネットワーク創りを行う様に心がけます。
また、弊社の物件自体も、お陰様で人気物件と言う事も有り、
各支店、非常に良い関係創りに成功しています。
「餅は餅屋」と言う事です。
次回こそ補修費等に付いて。
ではこの辺で。